最終更新日
Thu, Mar 13, 2008

「フィレンツェ、ヴェローナ、ミラノ」 


2)ボーノ!
 日本男性の平均身長にも満たない僕にとっては、イタリア人の細身ですらっとした風貌は、まさに「かっこいい」の一言である。いかにしてその体を造っているのか。体育人としては気になるところである。食事は、きっと量・質ともに充実しているのだろうと・・・。が、しかし、実際はそうでもないようだ。現地に住む日本人によると、イタリア人はサッカー選手であっても日本ほど食事について気を遣わないらしい。食事の分量も日本と大して変わらないか、むしろ少ないくらいだそうだ。しかしどう見ても、体格(骨格・筋力)は圧倒的に日本よりもしっかりしている。なぜ?トレーニングのため?それとも、もはや遺伝子の違いがあるということなのだろうか。もし、イタリア人が食生活にも気を遣い出したらどうなるのだろうか??海外のスポーツ栄養学事情も興味深いところだ。

 イタリア食と言えば、やはり「ピザ」そして「パスタ」であろう。僕らは、本物を味わうため、イタリア滞在中、3都市(フィレンツェ・ヴェローナ・ミラノそれぞれ2日間ずつ滞在)全てで毎日ピザとパスタを食した。

【フィレンツェ】
 初日は、荷物が届かないハプニングのために夕食を食べ逃したこともあって、2日目は朝からとにかく「ピザが食べたい」の一心。朝の散歩で見つけた小さな喫茶店で、念願のピザ1ピース2ユーロ(約300円)。中世の建造物を横目に、ピザ、ピザ。ピザって円形だけかと思ったら、四角形もあった。

 夜は現地に滞在している友人が予約してくれたお店「トラットリーア・ヴァルファ」に行った。20時に予約したはずなのに、店に行くと『準備ができていないからちょっと待って』と30分待たされる。こんなこともよくあることだそうだ。観光に歩き疲れ、疲労もピークに達してきた頃にようやく店内へ案内された。にぎやかな雰囲気とピザを焼く香ばしい匂いに気分は一気に最高潮!でもここでの感動は、友人が薦めてくれたフィレンツェ名物「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(写真参照)。分厚いのに柔らかい!イタ飯初日は、ピザよりもパスタよりも「肉」だった。

フィレンツェ名物「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。フィレンツェ風牛肉ステーキ。
フィレンツェのぺンネ。ペンネとは、ペン先状、筒状パスタの総称を言う。

【ヴェローナ】
 イタリア生活3〜4日目。荷物も無事到着。ヴェローナは、フィレンツェとミラノの中間に位置する街である。フィレンツェほどの観光地ではないため、日本人もあまりいない。ようやく旅の始まりといった感じ。夜は、今回の旅でお世話になった村田さん(キエーヴォコーチ)の紹介で、路地中にある「ヴェラ・ナポリ」に行った。この店は、評判通り人気・味ともに最高だった。夕食時の入り口は待つ人で溢れかえっており、新しい客が絶えない。僕たちは結局ヴェローナの2日間ともここで夕食をお世話になった。その決め手はやはり「ピザ」。薄い生地の上には、ナス・サラミ・オニオン・モッツァレラチーズ・・・。何枚食べても飽きない!油はたっぷり使っているのだろうけれど、くどさがない。イタリア人でさえほぼ毎日ピザを食べるというのが分かる気がした。
  

ヴェローナにあるピザ屋。イタリア人はとにかくおしゃべりが好きなようで話し声が絶えなかった。
ヴェローナのピザはパイ生地が薄い。何を頼んでも美味しい!!

【ミラノ】
 本イタリアツアーの終盤5・6日目は、大都市ミラノで過ごした。早速、ホテルのボーイに「美味しいお店は?」と聞くと、ホテルのすぐ近くにあると言う。さすが観光地ミラノ!と思ったのも束の間・・。店の雰囲気はこれまでと違いどこか落ち着いている。また、現地の客が少ない。店員は片言の日本語を使える上にやたらとハイテンション。肝心のピザ&パスタのお味は・・・。

 ここで僕たちは学んだ。『現地の人が出入りしている店を選ぶべし』。ホテルボーイの紹介理由は、提携店だったようだ。

 そして、とうとう最終日。ガイドブック片手に、街を歩いた。そう、現地人がたくさん出入りしている店を求めて。この日は、日曜日だったため、閉まっているお店もあったが(イタリアの日曜は休業日のお店が多い!)、僕らは最後にふさわしいお店を見つけた。イタリア人→多い+雰囲気→にぎやか=美味しい!という方程式は成立した。ピザにパスタ、ワイン、そしてデザートのアイスクリーム。最後の晩餐を満喫し、イタ飯旅行(裏ツアー)は幕を閉じた。笑