最終更新日
Thu, Mar 13, 2008
「NBAプレイヤーの素顔」

9)自信と集中力(試合前)
 ホームでプレイする選手たちは、アリーナへ到着するのは通常午後。シューティングに専念したり、ちょっとしたウエイトをやったりしてコンディションを整える。練習場所はアリーナの中に関係者以外立ち入り禁止のプラクティス用コートがある。そこでコーチ、トレーナー、プレイヤー全員が集まったところで、チームプレイの練習を開始する。そのジムとロッカールームはエレベータで繋がっていて部外者には見られない構造になっている。ただこれは、施設の整ったトロントのAir Canada Centreの場合であって、歴史のあるシクサーズなどは施設が古いため、わざわざアリーナから離れたところで練習しなければならない。NBA Playersにとって、Air Canada Centreの環境は羨ましいと言われている。

 全員参加の練習後、プレイヤーによって様々だが、再びシューティングをしたり、読書や、音楽を聴いたりしている。これは、読書することや、音楽を聴くことが目的ではない。シュート力向上の秘訣は当然練習以外にないのだが、シュートを成功させる要素の約8割は、「自信と集中力」と言われている。NBA Playersは、Routine(「ルーティーン」「自分で決めていることを決まった時に行うこと」「何かを行う時の慣習」)を欠かさない選手が多い。自分の一番好きな言葉を何度も繰り返し読んだり、ノリのいい音楽を聴くことによって、試合前の精神状態を最高潮に高めている。

どのNBAチームも、練習・試合前は必ずストレッチを行う。怪我の防止だけでなく、パフォーマンスを最大限に引き出すためだ。
Antonio DavisとMorris Peterson。試合前に冗談を交わし、リラックスさせている。